Perfect CorpとModiFace、実はもう使ったことがある試着システム
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各ブランドのオンライン試着のほとんどはPerfect Corpとロレアル傘下のModiFaceが作っており、二つのブランドを比べているつもりが同じエンジンを二回比べているだけということが多い。
ブランドの公式サイトにあるメイクの試着機能のほとんどは、そのブランド自身が作ったものではない。実質的にすべてを二つの会社が作っている。YouCam Makeupを手がけるPerfect Corpは2022年にニューヨーク証券取引所に上場した。ModiFaceは2018年3月16日にロレアルに買収され、今では自らを「ロレアルの一員」と名乗っている。ページに表示されるのはブランドの名前だが、その裏にある利害はこの二社のどちらかに属している。
二つの会社
ModiFaceとはどんな会社か
ModiFaceは自社の説明によれば、2006年にトロント大学での研究から始まった。ロレアルは2018年3月16日、同社を買収したと発表し、そのプレスリリースの見出しは「L'Oréal acquires ModiFace further expanding its worldwide expertise in beauty tech」だった。ModiFace自身のサイトは今、自らを「A L'Oréal Company」という三語で説明している。親会社の中でじっとしているのではなく新しい統合を次々に手がけており、同社サイトによれば2026年夏には、ロレアルとOpenAIの提携を通じてChatGPT内のバーチャル試着体験を動かす予定だという。
Perfect Corpとはどんな会社か
Perfect Corpは自社の投資家向けサイトによれば2015年に設立され、YouCam Makeupに加えて、他の美容ブランドにライセンス供与しているARおよびAIプラグインを手がけている。2022年にニューヨーク証券取引所にティッカーPERFで上場し、これは同社が自社ブログで「Perfect Corp. Becomes Publicly Traded Company on NYSE」として取り上げた節目だった。同社の事業紹介ページには、取引先としてM·A·C Cosmetics、Benefit Cosmetics、Clinique、Avedaの名が挙がっている。
並べて比べる
| 事実 | ModiFace | Perfect Corp |
|---|---|---|
| 設立 | 2006年、トロント大学での研究から | 2015年 |
| 主力製品 | ホワイトレーベルのAR試着と肌分析 | YouCam Makeup、加えてライセンス供与するARおよびAIプラグイン |
| 資本関係 | 2018年3月16日以降、ロレアルの完全子会社 | 2022年からニューヨーク証券取引所に上場(PERF) |
| 自社サイトが挙げる取引先 | ロレアル自身のブランドポートフォリオ。modiface.com上でブランド別の明細はない | M·A·C Cosmetics、Benefit Cosmetics、Clinique、Aveda |
| 最新の展開 | 2026年夏からOpenAIとの提携でChatGPT内の試着を動かす予定 | 企業向け・中小企業向けプラグインを、ブランドや小売業者へ直接販売 |
| 出典 | modiface.com、ロレアルのプレスリリース | perfectcorp.com、ir.perfectcorp.com |
二つのブランドを比べるときに意味すること
AブランドのサイトとBブランドのサイトで口紅を試したら、それは二つの異なるシステムを比べていることになるのか
そうとは限らない。両方のブランドが同じエンジンをライセンス利用していれば、あなたが見ているのは一つのエンジンが二つの見た目をまとい、二つの異なるシェードのデータを読み込んでいるだけの状態だ。トラッキングもレンダリングも、そしてブラウザ上で実際に動いているコードも、多くの場合同じものだ。変わっているのはロゴと、その裏にあるカタログだけだ。
どちらのエンジンが動いているか、どうやって見分けられるか
まず試着ボタンの近くに小さなクレジット表記がないか探すといい。それが見当たらなくても、たいていのブラウザはページのソースやネットワーク通信を確認できるので、ウィジェットの読み込み元のドメインを見れば分かることが多い。modiface.comへの通信ならModiFace、perfectcorp.comやそれに類するサブドメインへの通信ならPerfect Corpだ。どちらの会社もこれを隠していない。技術をライセンス供与しているのであって、どちらが動いているかを秘密にしているわけではない。
エンジンが同じであることに意味はあるのか
シェードそのものについて言えば、それほど大きな影響はない。Perfect CorpとModiFaceは別々のトラッキングとレンダリングのコードを走らせており、実際に肌に表示される色を決めるのはあくまでブランド自身が持つシェードデータだ。ただし、どちらのエンジンが動いていても共通して残る利害構造がある。ライセンス供与された試着ツールは、それが組み込まれたカタログから買わせるために存在するということだ。ライセンスを取っていないブランドのシェードを勧めることはもともと想定されていないし、ルック全体があなたに合っていないと伝えてくることもない。これはツールの欠陥ではない。ツールが作られた目的そのものであり、その結果を中立な助言として読む前に知っておく価値がある。
Sephora Virtual Artistのような小売店の試着は、これと違うのか
ブランド単体の自社ページよりは扱う範囲が広い。小売業者は自社商品だけでなく複数のブランドを一度に扱っているからだ。それでもその小売業者が扱っているブランドの範囲に限られる点は変わらず、それもまた、小売業者がゼロから作ったものではなく、その店のサイトに載せられたライセンス供与コンポーネントであることに変わりはない。利害の水準が一ブランドから一店舗へと一段階上がるだけで、そこで止まる。
Looksmithはどこに位置するか
LooksmithはMirable Labs, Inc.によるiOSアプリで、近日公開予定でまだリリースされていない。どちらの会社ともライセンス関係になく、一ブランドのカタログを軸に作られてもいない。一度Looksmithの「ルックネス」を保存すれば、それは一連のセルフィーから作られる再利用可能な自分の顔となり、Looksmithは一つの棚にある一製品ではなく、完成したルックをあなた自身の写真にレンダリングする。Looksmithはあなた自身のポーズやフレーミング、表情をそのまま保ち、モデルの写真にあなたの顔を貼り付けるようなことはしない。そしてそれを行いながら顔の形を変えることもしない。
これは設計上の違いであって、LooksmithがPerfect CorpやModiFaceのエンジンより正確な口紅の色を再現するという主張ではない。それを測定した人は誰もいない。Looksmithも例外ではない。そう言い切るページがあれば、それはこのページがまさに説明してきたこと、つまり利害を中立な結論のように見せかける行為そのものになってしまう。
端的に言うと
化粧品コングロマリットに完全所有される会社と、公開市場で取引される会社の二社が、あなたが美容ブランドのサイトでクリックしてきた「試着」ボタンのほぼすべての裏にいる。これはスキャンダルではない。ライセンス市場であり、ライセンス市場が動く仕組みどおりに動いているだけだ。エンジンにお金を払う側が、それが何を見せるかについて発言権を持つ。この事実を知ったところで、Perfect Corpのトラッキングが劣っているとか、ModiFaceのレンダリングが不誠実だということにはならない。変わるのは、どちらかを使うときに問うべき問いだ。「これは正確か」ではなく、「これはどのカタログから引っ張ってきているのか」を問うべきだということだ。