Sephora Virtual Artistレビュー、何を見せてくれて何ができないのか
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Sephora Virtual Artistはセフォラの棚にある一つのシェードをカメラ越しにリアルタイムで試すツールで、手元に残せるのはスクリーンショットだけだ。
Sephora Virtual Artistはセフォラの棚にある一つのシェードをカメラ越しにリアルタイムで試すツールで、手元に残せるのはスクリーンショットだけだ。セフォラはこれを2016年2月2日、Sephora to GoアプリにModiFaceの顔認識マッピング技術を組み込む形でローンチした。そしてこのツールは一つの仕事をきちんとこなす。セフォラが扱う口紅がレジに持っていく前に自分に似合うかどうかを教えてくれることだ。
Sephora Virtual Artistとは実際どんなものか
Sephora Virtual Artistはセフォラアプリに組み込まれたカメラ機能だ。スマートフォンを自分の顔に向けると、リアルタイムで顔の特徴を追跡し、選んだシェードをライブ映像の上に描き込む。セフォラ自身のローンチ発表は、「3,000色を超えるリップカラー」の試着と、「鏡のように動く3Dライブビュー」を紹介していた。
その1年後、セフォラはアイシャドウの試着機能を追加し、まぶた・クリース・目尻の外側という三色までを一度に置けるようにした。あわせて、あらかじめ用意された少数のExpert Looksと、眉・コントゥアリング・ハイライトのステップバイステップ動画チュートリアルも加わった。2017年3月の発表によるものだ。それから数か月後、セフォラはカラーマッチ機能を追加した。任意の製品を撮影すると、2017年6月の発表によれば、セフォラ自身の棚から「即座に、関連性の高いカラーマッチ」を返すという。
これはどれも新しい発想ではない。ブランドの試着機能がどれも走らせている同じパターンだ。顔のメッシュを作り、色を重ね、それを1秒間に三十数回描き直す、あなた自身の端末の上で。
得意なこと
セフォラが扱うシェードを、実際に購入するかどうかを検討しているその製品そのもので、リアルタイムに、無料で試せることだ。これは限定的な主張だが、真実でもある。ライブビューは鏡が映すものから大きくずれない。動いているのはあなた自身の顔で、あなたが今立っている光の下だからだ。そしてシェード自体はセフォラ自身の製品データに基づいており、推測ではない。
シェードを試すとセフォラのカートに追加されるのか
追加される。そしてここが、カメラの仕組みばかりに注目したレビューが見落としがちな点だ。セフォラはVirtual Artistを実際の商品ページの隣に配置するよう作っており、気に入ったシェードは試着画面を離れることなく、お気に入りやカートにそのまま入る。これは店を持たないツールに対する本物の強みだ。試着と購入が一つの同じ流れの中にあり、タップ一つで隔てられているだけになる。
構造上できないこと
三つあり、それぞれこのツールが何の上に作られているかから直接生じている。
セフォラが扱っていないもの全般。 セフォラの2017年3月の発表では、自社の品揃えを200のセレクトブランドにまたがる14,000製品としていた。Virtual Artistが描けるのは、セフォラ自身のカタログに存在するシェードだけだ。別の小売店で扱われている製品は、それがどれだけ自分に似合いそうでも、このツールが届く範囲には入らない。
あなた自身を軸に組み立てられた、調和の取れたルック全体。 Virtual Artistがそれに一番近づくのはExpert Looksで、2017年のアイシャドウ更新とあわせて追加された、少数のフルフェイスのプリセットだ。これはどの顔にも同じ形で重ねられる。これは調整の問題を一つの方向でだけ解決している。アプリを開く前に、誰かが目と頬と唇の組み合わせをすでに考えていたということだ。セフォラ自身の資料のどこにも、プリセットがそれを着ける顔に合わせてアンダートーンごと自ら調整すると書かれた箇所はない。代わりに自分でシェードを組み合わせようとすると、ここに口紅、あそこにアイシャドウという具合に、結局は素の顔に対して一製品ずつ試す状態に戻る。
手元に残せる画像。 Virtual Artistではライブビューが映しているものをキャプチャして送ることができる。だが保存されるのは動画の重ね表示の一コマであり、その瞬間にスマートフォンのカメラがホワイトバランスと露出をどう判断したかがそのまま焼き付く。シェードそのものを表すために作られた画像ではない。アプリを閉じて、別の光の下で開き直せば、同じ顔の上でも同じシェードが違って見える。
Sephora Virtual Artist、数字で見る
| 確認事項 | Sephora Virtual Artist |
|---|---|
| ローンチ | 2016年2月2日、Sephora to Goアプリ内 |
| 開発元 | ModiFace、セフォラ自身の2017年3月発表によれば「セフォラ専用に開発」 |
| 動作環境 | ライブカメラ、自分の端末上でのトラッキング |
| カタログ | セフォラ自身の在庫のみ。セフォラの2017年発表によれば200ブランドにまたがる14,000製品 |
| 試せるもの | 一度に一製品、加えて少数のプリセットExpert Looks |
| 手元に残るもの | ライブの重ね表示のスクリーンショットまたはクリップ |
| カートへの追加 | できる、試着画面から直接 |
| 費用 | 無料 |
| 基盤技術の現在の所有者 | ロレアル、2018年3月のModiFace買収以降 |
最後の行はもう一度読む価値がある。セフォラが「セフォラ専用に開発された」と説明するこのエンジンは、今では、セフォラの棚で場所を争う数十のブランドハウスをも所有する会社の傘下にある。
誰が作ったのか、写真はどこへ行くのか
Sephora Virtual Artistを実際に作ったのは誰か
ModiFaceだ。セフォラ自身の2017年のプレスリリースは、「顔の可視化と肌分析のリーダーであるModiFaceがセフォラ専用に開発した技術」と説明している。ロレアルは2018年3月にModiFaceを買収し、セフォラの試着エンジンを作った会社を、自社ブランドポートフォリオにLancome、Urban Decay、Maybellineを抱えるグループに組み込んだ。これらはセフォラが自社の棚で扱い、競い合わせているブランドでもある。この買収がセフォラで今動いているコードの中身を実際にどう変えたのかは、どちらの会社も公表していない。そのためこのページでは買収の事実だけを述べ、それ以上は主張しない。
Sephora Virtual Artistは写真をどこかにアップロードするのか
この種のライブ試着は一般に端末上で処理され、顔のトラッキングと重ね表示の描画をサーバーに送らずローカルで行う。セフォラ自身の資料がリアルタイムでカメラが処理を行うと説明している内容とも一致する。ただしセフォラは自社のどのシステムがどの画像を見ているかを公表していないため、これはこの種のツールが一般にどう振る舞うかの話であって、セフォラのサーバーについての保証ではないと理解しておくべきだ。カラーマッチ機能はこれとは別だ。製品を撮影してシェードを特定するのは、あなた自身が送信を選んだ画像であり、その後どう扱われるかは、ライブ試着の仕組みではなくセフォラ自身のプライバシーポリシーに委ねられる。
Looksmithとの違い
LooksmithはSephora Virtual Artistの速いバージョンではないし、そうなろうとしてもいない。別の問いに答えるために作られた別のツールで、Mirable Labs, Inc.によるiOSアプリとして近日登場する。一度Looksmithの「ルックネス」を保存すれば、それはセルフィーから作られる再利用可能な自分の顔となり、Looksmithは素の顔に対する一製品ではなく、12のリージョンにまたがる完成したルックをあなた自身の写真にレンダリングする。返ってくるのはLooksmithのポスター、つまりあなた自身の写真にメイクを描き込んだ9:16の画像で、ライブカメラの一コマとしてではなく、一枚の画像として保存される。Looksmithはあなた自身のポーズ、頭の傾き、フレーミングもそのまま保ち、顔をプリセットのルックに貼り付けるようなことはしない。そしてそれを行いながら、顔の形やまぶたに手を加えることは、偶然ではなく設計として一切ない。
だからといって、Virtual Artistがすでにうまく答えている問い、つまりセフォラの棚にある特定の一製品が自分に似合うかどうかという問いにおいて、Looksmithが正しいツールになるわけではない。
Sephora Virtual Artistは無料か
無料だ。セフォラアプリに組み込まれた機能で、別途費用はかからない。
Looksmithはもう使えるか
まだ使えない。LooksmithにはApp Storeの掲載がまだなく、サイトでは代わりにウェイトリスト用のメールアドレスを受け付けている。最初の6ルックはオンボーディング時に無料で付与され、それ以降はパックで購入するLooksmithのクレジットで運用され、サブスクリプションはない。料金はローンチ時に確定するため、ここに記す数字はない。作っているチームについてはaboutページ、送った写真がどう扱われるかはプライバシーポリシーに詳しい。
どちらを実際に開くべきか
商品ページや店の棚の前に立ち、セフォラがすでに扱っている二つのシェードのどちらにするか迷っているなら、Virtual Artistを開けばいい。無料で速く、あとで思い出さなければならない決断ではなくカートで終わる。問いがもっと大きく、ルック全体が自分に合うかどうかであり、動画の途中で捉えた一コマではなく、明日もう一度見返せる画像が欲しいなら、それはVirtual Artistがそもそも作られていない仕事だ。このツールが見せてくれるのはシェードだ。ルックは見せてくれないし、そもそもそれを目指してもいない。